運動をしている人は、食事からエネルギー源を吸収して、基礎代謝を高めることが上手です。一般の人も見習えば、痩せにくい体質を改善して、体全体の不調を整えることもできます。
数ある食事形態の中でも、和食は特におすすめできるもので、スポーツのための体作りにも最適です。和食の献立を考える場合には、最初には主菜と副菜を決定して、ご飯と味噌汁を作ることになります。
運動に適した主菜には、低脂肪で高タンパクな肉や魚の料理を選べば、運動に必要な筋肉が丈夫になります。副菜には季節の野菜を添えて、不足しがちなビタミンを補っていきます。
運動のエネルギー源となる糖質は、玄米から補うようにすれば、ビタミンB1の助けで吸収率が高まります。味噌汁はミネラル成分の宝庫ですが、海藻や根菜を豊富に加えることで、栄養バランスは総合的に改善します。
味噌汁の具材として、豆腐などの大豆食品を多用すれば、筋肉の源となるタンパク質を主菜と一緒に吸収できます。
長時間弱い力が筋肉にかかる事で体脂肪を燃焼させる有酸素運動と、瞬間的に強い力をかけて筋肉を鍛える無酸素運動は、それぞれ違った効果を身体にもたらします。
代表的な有酸素運動には、ウォーキングや水泳などがあり、息が苦しくならない程度の軽い動きを20分以上継続する事で、効率的に脂肪燃焼を起こす事ができます。
身体は20分以内の運動だと、血中に存在している脂肪を主なエネルギーとして燃焼させますが、20分を超えると内臓や皮下に蓄えられていた脂肪をエネルギーとして使い始めます。
脂肪を燃焼させるためには酸素が必要なので、息が苦しくなるような状況では酸素が足りず、脂肪燃焼効率が低下してしまいます。肥満解消は脂質異常症や高血圧、糖尿病や生活習慣病の予防にもなり、すでに生活習慣病にかかってしまった人の症状を緩和する効果もあります。
スポーツを継続する事で、脂肪を燃焼しやすい身体になっていきますが、中断してしまうと元通りに戻ってしまう場合もあるので、無理をしないペースで続けていくのがおすすめです。
無酸素運動とは、瞬間的に強い負荷を筋肉にかける事によって、筋肉に貯めておいたグリコーゲンと呼ばれる糖質を消費する運動の事です。酸素を使わないため、すぐに筋肉に疲労物質が溜まってだるさや疲れを感じてしまうため、長時間続ける事はできません。
代表的な無酸素運動には、短距離走や筋力トレーニングが存在します。脂肪を燃焼させるわけではないので、肥満解消には効果が少ないと考えられがちですが、無酸素運動は筋肉量を増加させ基礎代謝を上げる働きがあります。
基礎代謝を上げると安静にしていていも消費されるカロリーが多くなるので、肥満になりにくい体質を作る事に繋がります。痩せてもすぐに元の体重に戻ってしまうような人には、基礎代謝を上げて体質改善を行う事をおすすめします。
注意するポイントとして、筋肉にかかる負荷が強すぎると、筋肉を傷めたり血圧を上昇させる可能性があります。筋力トレーニングを行う前後には、ストレッチなどの準備体操で身体をほぐす事でトラブルを回避できます。
